6、”3月の第九” ベートヴェン交響曲第9番ニ短調「合唱付き」

February 24, 2018

プログラム⑥     ”3月の第九” ベートヴェン交響曲第9番ニ短調「合唱付き」    

指揮      鯵坂圭司

ソプラノ 梅園絵美子

メゾソプラノ 池端歩

テノール 高柳圭

バリトン 岩田健志

合唱        栗友会

合唱指揮 横山琢哉

 

 

 

 

歓喜の歌その前に・・・・

 

第九ですが、きょう演奏が始まって「あれ?これ第九じゃないよね?」

そう思われる方もいるかもしれません。

あの有名な「歓喜の歌」が始まるまで、40分ほどかかります。

「歓喜の歌」だけでも十分素晴らしいです。

 

では、その前の40分はおまけ?前座?

いや、そうではないのです。

 

ベートーヴェンは耳が聞こえない、というのは有名な話ですよね。

では何歳で耳が聞こえなくなったのか?

 

答えは28歳に耳が聞こえないと感じ始め、

30歳ではほとんど聞こえなくなっていたようです。

では、ベートーヴェンが書いた9曲の交響曲のうち何曲が耳が聞こえない状態で書いたと思いますか?

 

答えは8曲。

つまり、交響曲2番以降はほとんど耳が聞こえない状態だったのです。

 

耳が聞こえなくなったベートーヴェンは遺書を書きます。

そこにはこう書かれています。

 

「死から私を引き止めたのはただ芸術である。私は自分が果たすべきだと
感じている総てのことを成し遂げないうちにこの世を去ってゆくことはできないのだ」

 

遺書で絶望だけではなく、

決意を示したベートーヴェンの作品は凄みを増していきます。

交響曲だけでも、英雄、運命、田園、そして第九。

 

死の3年前に初演された第九はベートーヴェンの音楽の集大成です。

耳が聞こえなくなりながら、曲を作り続けた彼が最後に言いたかったこととは?

それは、最初の40分にこそ、現れていると思います。

 

大地の鼓動、うねり、リズム、祈り、人生、宇宙・・・

ベートーヴェンが頭の中だけで音を鳴らして作った「宇宙」を、

ぜひ体感していただければと思います。

 

コンサートでは、ホール全体がアートの空間に包まれています。

長谷川さんは、それを「宇宙」と表現しています。ベートーヴェンの宇宙と長谷川さんの宇宙、そこには何か共通するものを感じるのです。

 

歓喜の歌、その前に、そんなことに思いを馳せていただきながら

聴いていただくのもありかな、と思います。

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