ロッシーニ ファゴット協奏曲とは?
【クラシカエール Blog Vol.15 音楽のここが面白い!】

本日は、クラシカエール「新感覚コンサート リラクシーモ」の演奏曲の一つである
ファゴット協奏曲についてご紹介します♪
これを知って入れば、さらにコンサートを楽しめます!
以前のブログで、ロッシーニの生涯についてお話しました。 ロッシーニはオペラ作曲から身を引いたあと、どんな曲を作曲していたのでしょうか?
そのオペラ引退後の曲のうちの一つが、このファゴット協奏曲です。 この曲はほとんど名も知れていませんが、
それでなくとも数少ない“ファゴット協奏曲”の中では大切なレパートリーです。
1845年頃、ロッシーニは弟子 Nazzareno Gatti のために、
‘実験的なコンチェルト’ としてこの曲を作曲しました。
ボローニャ音楽学校での彼の最後の試みでした。
みなさんご存知のように、
有名作曲家の自筆譜には必ずといっていいほど自身のサインが書かれていますよね。 ところが、
89ページにも及ぶこの楽譜にはロッシーニの自筆を意味するサインがありません。
そして楽譜には沢山、小節線を消した跡があります。 ここからは推測ですが、ロッシーニはただ作品をスケッチするだけで、
他の誰かが作品を完成させたと考えられます。
ファゴット協奏曲は独特で面白い曲です♪
第一楽章は、オーケストラを駆使した華やかさがあり、
リトルネッロ形式でいくつかの主題(主となるメロディーやパッセージ)が登場します。
ソリストが入る前、大きな跳躍音程や、 bravura (難しい技巧を必要とする華麗なパッセージ) などが散りばめられています。
次の主題は、まるでオペラを思わせる歌うようなファゴットの旋律が続きます。
こうして見事な彩りを添え、第二楽章へ。
第二楽章は、Largoでゆったりとしていますがドラマティックに始まります。
ファゴットのメロディーには哀愁が漂い、とても抒情的な場面です。
そして最後の愉快なロンド、第三楽章。
こちらははじめの楽章とは違う調です。
この時代、ほとんどの作曲家ははじめの楽章と最終楽章を同じ調としています。
これはロッシーニの風変わりな思いつきなのか?
革新的な調性観なのかは分かりませんが、名の通り面白い試みだと思います。
3月にはこのファゴット協奏曲も演奏されます。
なかなか聴く機会のない曲ですが、イタリアの明るい気質もあり、
オペラ的な歌うような部分もあります。
ぜひ会場までおいでください!
2018年3月3日「新感覚コンサート リラクシーモ」
チケット情報はコチラ▷ https://relacssimo.peatix.com
エール管弦楽団 平山 由季
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